江崎グリコの看板

江崎グリコは大阪を代表する製菓会社。有名な看板のランナーは「おいしさと健康」を表すシンボルとして、1935年(昭和10年)道頓堀に設置された。戦争をはさんで幾度かリニューアルを繰り返し、現在の看板で5代目。その高さは20メートル、横幅11メートルという巨大広告看板である。
 また看板の正式名称は「ゴールインマーク」といって、よく見てみると背景には大阪を代表する観光名所「大阪城」「海遊館」「大阪ドーム」「通天閣」が描かれている。
 見慣れた江崎グリコの看板だが「裏面」がどうなっているのかは余り知られていない。もちろんネオンサインの裏側に入ることはできないが、実は江崎グリコの看板キーホルダーが売られていて、そちらでは「幻の裏面」が記載されている。
 その幻の裏面では、グリコのランナーがゴールインしてテープを切る瞬間で、「づぼらや」「かに道楽」「くいだおれ人形」などが描かれている。まるで「大阪の名物看板全員集合!」といった雰囲気で、なかなかユニークで面白い絵柄といえるだろう。
 ちなみに、このキーホルダーは大阪ミナミ道頓堀界隈では、江崎グリコの公認ショップ「ぐりこや」や、たこ焼きようかんでも有名な「なにわ名物いちびり庵」などで販売されている。
 また、グリコのマークは大きなイベントに合わせて模様替えをする(W杯の代表ユニフォームなど)。名物看板の話題作りに命をかける大阪商人の心意気はなかなか理解されにくい。確かに、いいアイデアと思っても「わざわざ?」と費用を考え二の足を踏むのが普通だろう。しかし「しゃあない」「いてまえ」「どうにかなる」で何とかしてしまうのが大阪流である。たいてい考えても「なんともならんかったことはない」で話しを締めくくる。